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2007年5月13日 (日)

【書評】新聞社&電波利権(あるいはネットとアマチュア無線の話)

メディアに関する興味深い本を2冊。

新聞社―破綻したビジネスモデル Book 新聞社―破綻したビジネスモデル

著者:河内 孝
販売元:新潮社
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電波利権 Book 電波利権

著者:池田 信夫
販売元:新潮社
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2冊を合わせて読むことで,戦後のメディアの実態がよく分かる。

いずれの本にも共通して,1957年の田中角栄による放送免許の一斉交付が書かれているのが興味深かった。良くも悪くも,日本のメディアの構造的な特徴が決まった瞬間である。

新聞社という商売,そして日本の電波行政。戦後メディアの現実を正確に描いた両書を読むことで,テレビ放送という産業を焦点とした構図が浮かびあがってくる。

新聞の押し紙問題,テレビと新聞の資本関係,地方テレビ局の実態,携帯電話への周波数割り当て,NHK民営化といった,メディアが抱える抜きがたい旧弊がこんなにもあるのかと提示されるとともに,IP化などの新しいメディアが押し寄せる状況下で,果たして新聞とテレビ,また日本の行政は自己改革できるのかという厳しい問いを突きつけている。

とここで余談だが,私の実家は電器屋である。

実家がアマチュア無線の講習会の主催をしていて,小学校5年のころに親のすすめるままに4級(電話級)の免許を取った。で,あまり無線は使っていない。

たしか4級だと10W以下の空中線電力による音声通信のみができて,3級だとモールス信号,2級以上だと高出力の無線通信ができるわけだが,インターネットを初めて触ったとき,免許もなしに何でもできるので驚いたことがある。

また,この御時勢に,アマチュア無線を手放さず,145.00MHzに常駐し,パケット通信はアマチュア無線が先だと主張し,Yahooオークションで15万ぐらいするなんかの機械を競り落とし,山の上に無線交信用のシャック(無線機を置く拠点をこういう)を新たに建てる豪の者も確かに存在する。もうお分かりであろう,私の父だ。

父の話は別の機会に譲るとして,アマチュア無線の感覚で言うと,4級でブラウザおよびメーラによる閲覧・送受信,3級でサーバ建てたりドメイン取得したり。2級以上なら何だろう。規格制定に関するメーリングリストに入ったりとか,そんな妄想を知り合いや父親の前で話して笑われたことがある。

無免許でネットが使えることにより,障壁は低いけど問題が起こることも避けられないわけで,実際無線技術の黎明期は,お決まりのように軍事技術と切り離すことができず,最初は国家の独占,次に民間,そしてアマチュアと流れてきて,そういった歴史をふまえてアマチュアはアマチュアなりのモラルや使命感(アマチュア・コード)があった。まあ古き良き時代といえばそれまでだけど。

話がだいぶ脱線したけど,どんな世界にも現実の歴史あるいはレジームによる困ったことがあり,それはそれでやむを得ない田中角栄とかがいて,それをどうにかするのがこれからの市民なり政治家なり消費者であるということか。

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