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2008年1月20日 (日)

NHK 認知症番組について

消灯後のベッドの上でワンセグで見た。
入院中のため手短に書きます。

最近のNHKの番組の中でも最大級の力作だと思う。しっかり現場に取材していなければ見つからないネタをきちんと掬いあげていた。

認知症の早期発見ができない日本の現状は、患者、家族、医師、行政、介護職、全てにそれなりに責任があり、誰を断罪することもできない。
認知症によるどん底の苦しみを味わわされる責めをどこに求めればいいのか、私の考えでは、問題は個々の個人の能力や知識ではなく、人々の繋がり、ネットワークの欠如にあることが一番の原因なのではないだろうか。
認知症との戦いにおいて上手くいっている例と、そうでない例とを番組の中で見比べて、以前から感じていたことではあったが、私はより確信を深くした。
患者家族はスティグマを恐れて引きこもり、医者は無知を隠して誤った診断をする。
行政はハードウエア中心の制度を改めず、それぞれが必死になって立ち向かい押し潰されそうになりながら、隣人に助けを求める、その一点のみがどうしてもできず苦しみに喘いでいる。
実際私も介護認定の窓口に立ち、『どうしてもっと早く、色々な人に相談ができなかったの!』、と1日に1回ぐらい言いたくなる。もちろん患者に限らず、医師・介護職についてもそうだ。
無論、私のような行政職員の努力が足りずそれぞれが孤立してしまっている現状については忸怩たる思いだ。なんとかしなければならないと思っている。
今回の番組で認知症に悩む人々に取って悩んでいるのは自分達だけではない、という認識を持てればこれほど嬉しいことはない。
ともに悩む人々と立場を越えて人間同士手をとりあうこと、これこそが認知症と向き合う際のスタートラインであり、同時に最大の武器だと思うのだが、どうだろうか。

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高齢化が進めば、いろいろな職種で介護力が求められる。介護タクシーや宅配サービスはもう一般的だが、旅行代理店やスーパーマーケット、デパート、銀行などで、認知症の客への対応に戸惑うケースが増えていて、一部の企業では研修を通じて社員を教育しているそうだ。 ... [続きを読む]

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