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2008年5月 4日 (日)

温泉とグラミンフォン(一応書評)

昼から近郊の温泉場へ。
ゴールデンウィークであったが、予想どおり、普段に少し毛が生えた程度の人出。
鄙びきって相当に年季の入った旅館の、部屋全体が気持ち奥のほうに傾いている部屋に、昼1時に入り、お弁当食べて温泉に入り、本を読み、テレビつけず(携帯は圏外)、ラジオ聞かず(電波届かない)、温泉に入り、本を読み、昼寝し、温泉に(ry

ヨメさんと2人で6時ごろまで滞在して、おばあちゃんに2000円を払う。
領収書は出ない。
正直異常な安さだと思う。もはや不当利得の世界。

以前もブログにちらっと書いたと思うけど、再加熱する必要のない十分に高熱の源泉が近くからそのまま湯船に流れ込み、贅沢にもかけ流しされている。
しかも、そこそこの広さの温泉が貸し切り状態。
なんと贅沢な。

そういえば何かの本で、日本のレジャー産業は温泉のせいでダメになったと読んだことがある。
確かにこれほどクオリティの高い温泉があれば、何も無理してラスベガスのように頭をひねって娯楽を考えないで済むもの。
旅館を建て、風呂を用意していれば自然に客が訪れる。
別に温泉地で商売している皆様が努力を怠っているとは言わないけど、このレベルの娯楽をこの価格で享受できるというのがどうにも不自然で頭を抱えてしまった。どう考えても7000円ぐらいはかかるような気がしてならない。払わない分のお金はどこに行ってしまうのだろう。

そんな中読んだ本が、バングラデシュで携帯電話事業を成功させた、グラミンフォンの話。

グラミンフォンという奇跡 「つながり」から始まるグローバル経済の大転換 [DIPシリーズ] Book グラミンフォンという奇跡 「つながり」から始まるグローバル経済の大転換 [DIPシリーズ]

著者:ニコラス サリバン
販売元:英治出版
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バングラデシュという国は、本来平地がちで土壌も肥沃な上、国民も勤勉に努力する、豊かになる可能性を十分に秘めた国であるはずだった。

そんな国が長年世界の貧困国の筆頭にあげられ、世界から忘れ去られたままでいたのだが、情熱に満ちた起業家が携帯電話ビジネスを立ち上げ、ピラミッドの底辺にいる人々に携帯電話という情報交換ツールを持たせ、面白いように生産性を上げ、貧困脱出の糸口を作り上げた物語で、今の世界に起こっている貧困克服の動きや、有名なグラミン銀行の仕組みも理解でき、また単純にビジネスの成功譚としても痛快に楽しむことができる。

ありきたりな言い方になるが、人間一人ひとりの可能性というものについて希望に満ちた前向きなエネルギーを感じることができた。

1日の所得が数ドルという貧困国と日本とでは、携帯電話が及ぼす意味合いやインパクトといったものはもちろん大きく違ってくるが、「つながることが生産性である」という信念を実行に移したそのエネルギーを、どうやって価値創造につなげられるか、ゆっくりと熱く考えてみたい。温泉だけに。

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グラミンフォンという奇跡 「つながり」から始まるグローバル経済の大転換/ニコラス・P.サリバン この本は、世界の最貧国の一つであるバングラデシュで、携帯電話サービス「グラミフォン」を立ち上げるまでの軌跡を紹介しています。 「軌跡」であって「奇跡」ではあ....... [続きを読む]

受信: 2008年6月 1日 (日) 00:13

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