2011年10月 9日 (日)

関心の消失を恐れる

放射性物質による汚染について、どこか日本全体にあきらめのような空気が広がっている。

実際の測定や除染に多額の費用がかかることがだんだん明らかになり、現実としてその負担を負わなければならない段階になって、放射線というタームそのものを無視ないしタブー化しようとする作用が働いているのではないかと感じた。

実際のところ、一時期見られたヒステリックなまでの、放射能の危険性を訴える言説は次第にフェードアウトしつつある。正直放射性物質に真剣に向き合わなければならないのはこれからであって、事故直後にワーワー騒いでた人が、ヒステリーが治まって今から一番大事な時期に黙り込んでしまうのは、はっきり言って最悪の行動だ。自分が単に周囲の熱気に流されて騒いでいたことを自ら証明している。

私は別に原子力そのものを否定するわけでもないし、かといって絶対安全などのいうつもりもない。私が一番恐れているのは関心の消失だ。

一度しっかりコミットすることを決意したのなら、これから何年、何十年と続いていく克服までの過程をしっかりスクラムを組んで乗り越えて行くべきだし、業としてそれをする人達は実際その覚悟を決めている。折りしもようやく除染作業や放射線の影響を調査する甲状腺検査などがその緒についたばかりであり、本格的な対策はようやく始まったかりにすぎない。

結局さほどの覚悟もなしにワーワー言ってたツイッターの人や政治家や変な教授が、最近だんだんトーンが落ちてきているのを見て、なんじゃそりゃフザけんなよと思って書いた。

言論というのは決して無責任なものでなく、それほど重いものだということを言いたい。。

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2011年9月 8日 (木)

10年の道程

今日のクローズアップ現代、アメリカ同時テロから10年ということで拡大版だった。
その時ツイートした内容を適当にまとめてみる。

この10年、本当に一言では言い尽くせない色々なことがあった。
何が一番変わったかって、「本当の敵」が実に見えなく、わかりづらくなった。真実が多層化され、批評される対象となった。

経済、宗教、主義、人命、こういったものの情報化が急速に進んだ結果、権力の有無に関わらず、これらの価値を自らの利益のために利用することが格段に容易になった。
頭のいい人がネットを通して人々の欲望をマネタイズすることが昔よりも格段に容易になったと言い換えればいいだろうか。情報が虚々入り乱れているが、少なくとも、多くの人が命を落としたことについては紛れもない事実、そう信じたいのだが。

世界を生きる一人ひとりの人間の視点で見れば、目の前で起こったテロや災害など、あまりに大きすぎる惨劇を、丸ごと受け止めるキャパシティのある人間はまずいない。多くは自分の理解しやすい文脈に落とし込み、分かりやすい原因を排除しようと試み、いち早く不快な状況から脱却したいと望み、またその心理を利用しようとする者につけ込まれる。

危難を自分の利益に利用したいという邪な動機は、きっと誰にでもある。この10年、その実行が格段に容易になったと思う。

我々は他でもないこの世界に生きなければならない。10年何とかなったんだから、もうあと10年ぐらいはまだなんとかなる。その繰り返しで生きて行くしかない。

今のところキーワードは「利他」ではないかと考えている。
自分の欲望が知らず知らずに利他的行為になるシステム?
それも一つのアプローチかもしれないけど、ちょっと違うかも。
もう少し突き詰めて考えてみたい。

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2011年8月31日 (水)

問題に向き合う心、持続する姿勢。

8月も今日で終わり。短いような長いような、複雑な感慨がある。
クローズアップ現代で、原発事故と同じ時期に妊娠した婦人の方たちの話をしていたので横目で見ていた。

何はさておきとにかく逃げるのが先決だろうと思うのだが、やはり現地には複雑な事情があるのだろう。
ネットでは原発を目の敵にした陰謀論がかまびすしいが、不快な現実を認めたくない気持ちは分かるけど、これは現実なのであって我々一人一人は常に目の前の問題と直面して戦うことを求められてる。遠い彼方の悪を非難しても目の前の現実が消えることはない。

問題の解決のためというよりは、自分の主観的な心の平安のために今すぐこの瞬間に原発を止めろって叫んだ所で何が解決するというのだろうか。
誰がウソついてるとかもういいから、とりあえず十分なモニタリングと被曝を少しでも避ける具体的な方策を考えよう。悪者探しはヒマな人に任せて。

あと今回の事故を機にせっかく原発に関心をもっていただいたので、今口をきわめて原発や原子力ムラや御用学者などを悪し様に罵っている皆さんは、日にちとともにフェードアウトしていくような見苦しいマネだけはやめてもらいたい。一度コミットしたならたとえニワカでもちゃんとやってほしいというのが正直なところ。

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2011年8月27日 (土)

討論とその周辺について

夜はNHKで原発関連の討論番組だったが、げんなりと来る展開が予測できて気が進まず、TBSで世界陸上を見ていたのだが、そこではまた100mは黒人選手の聖域とか面白発言でさらにHPを削られた。明日は中国の人たちと親善水泳大会だというのにこれ以上消耗させないでいただきたい。

それはさておき、デビルサバイバー2のレベル上げをしながらツイッターのタイムラインだけ目で追っていたのだが、番組を少し見た限りではそれぞれの立場からプレゼンを行い、出席者もわりかし穏健な立場で発言をしていたように見えていたのと対照的に、ネットでの発言というのはどうにも見てて辛かった。

個別の発言については気が滅入るので言及しない。ただ愚考するに、ネットやってると人々は色々と全能感にとりつかれたりするものだなあという観察に終始するに止めておきたい。まあそういう騒ぎをやっている人ほど安全な都会から見えない大きな悪に向かって正義の言論戦を展開しているわけだが、原発の地元から見てあまりにもシャドーボクシングやなあという感慨しか抱かない。別に都会の人が全てそうだと言ってるわけじゃないけど、何らかの運動をするに当たって、問題に苦しむ当事者の共感を得られないというのは非常に大きな問題だと思うのだがどうなんでしょ。

今回の討論で何か十分な結論が得られたかどうかは残念ながら観測できなかったが、設定された議論の枠組み内で、フェアな議論を行ったほうが色々時間を無駄にしないでいいと思う。議論の前提を混ぜっ返すようなのは非生産的ですよねっと。

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2011年8月23日 (火)

夏風邪ひどかった

先週火曜日に親戚宅に焼肉に行ったときに、すこし具合が悪いかなと思ったら、翌日からノドが痛くなり、そのままの流れで発熱、鼻水、頭痛と見事に夏風邪をひいた。

たぶん嫁さんがもらってきたプロ仕様の風邪だと思う。ひどかった。
結局先週後半はお盆明けてもまったく仕事ができず、金曜日には熱が8度を突破。
日曜日ぐらいまでまともに動くことができず、今日ぐらいからやっと、何とか、仕事らしいことができるようになってきた感じ。私の盆と誕生日略してボンジョビを返していただきたい。

というわけで通常営業に復帰できると思います。

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2011年8月10日 (水)

イギリス暴動に思う

イギリスでの暴動が話題になっている。
人種差別や経済格差と絡めて語る向きがあるようだが、実際仔細を見るとそういった主義や主張とは程とおい、無軌道な暴力によるものという見方が大きい。

日本にはDQNというタームがあるが、暴動の主体となっているのはまさにそういった層だという。ただ暴れたいだけの、教養に欠ける下層の若者達が、ツイッターで襲撃するターゲットを決めて、まるでGTAを遊ぶかのように暴行を繰り返す。完全に無秩序に発散される暴力。にわかには信じられない構図だが、先に書いた格差や差別を絡めた話より逆にリアルに感じられるのは私だけだろうか。

日本で暴動が起こらないのは2chがあるからだという話をよく聞く。たしかにそういうネットにとどまらず、日本には底辺の、力の持っていきようのない若者のエネルギーを、うまいこと発散させるいわゆる「ヒマつぶし」にあふれすぎてるという感慨もなくはない。こういったエネルギーが収束して大きな力になって、だいたい高い確率でロクなことにはならんだろうとは思うのだが、こういう環境が幸せなのかどうかは分からない。

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2011年8月 9日 (火)

近況

立秋を過ぎて本気の暑さ。だが私は室内での業務。
朝出勤時間ギリギリに起きてしまい、一日中エンジンがかからなかった。
本格的にバテが継続している。

先週から身体のあちこちにニキビができたり、多分抵抗力が弱ってるんだろう。
先日も口内炎の薬を貰って使ったばかりだが、ようやく周りの肉が盛り上がってきた。
どうにか回復に向かうのではないかと思われる。

世界的には暴落も暴動もいっしょくたに起こっていてカオスなんだが、大きな波紋が何度か残響を繰り返して、ある程度世界は元に戻るものであり、しかるべき形に変わるだろう。
宮崎監督の親子の物語を見ながらそう思った。

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2011年8月 8日 (月)

立秋

「立秋にもかかわらず夏は退陣拒否」というパロディ記事を書こうと思ってやめた。普通にシャレにならない。

昨年と比べれば夜はしっかり涼しいし、特に首都圏なんかは実際涼しい夏なんじゃないかなと思っている。ただし、残暑に切り替わってからなんか様子が違いそう。

身体的にもややバテ気味。口内炎ができたり、だるさを感じたり。
そろそろお盆だなという感じ。

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2011年8月 6日 (土)

8月6日に寄せて~人類は核とともに歩めるか

「核平和利用」再考を提起=原爆忌で首相、課題は山積
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011080600278

菅直人首相は6日の広島市での平和記念式典で、核兵器廃絶に加えて「原発に依存しない社会」を目指す方針を表明した。首相が式典で民生エネルギーとしての核に言及するのは極めて異例。福島第1原発事故を受けた原発政策見直しへの決意を示したもので、被爆地での発言は重い。ただ、退陣表明により指導力を著しく欠いた首相の下、「核の平和利用」の在り方をめぐる議論が深まるかは不透明だ。

巡り来る8月6日、この日に対して今年はやはりこれまでとは全く違う感慨を持たざるを得ないだろう。
原子力との共存は可能か、という命題が大きな議論となっている。

私の考えは、いくら共存したくなくても、人類は核と共存せざるを得ない、ということだ。

核エネルギーを発見してしまったこと自体が取り返しのつかないことであり、実際人類は多大な恩恵を受けてきた。同時にそれは人類に多大な、それこそ種の存続に関わるほどの問題をもたらすものでもあり、人類は逃げずにこれを背負っていかなければならない。適切な管理と制限を課さない限り、それは暴走する。技術的な成熟と同時に、人間の精神的な部分での進歩も必要になる。

同時に、いくら核から目を背けても、科学的に普遍たる事実を曲げることは残念ながらできない。真昼の空に輝く天体が、石炭の塊だと信じるのは自由だが、膨大な原子核反応を繰り返すヘリウムと水素原子の塊だという事実に変わりはないからである。

繰り返すが、核の発見を「無かったこと」にはできない。
これによく似たものに、麻薬がある。

最近読んだ本、『〈麻薬〉のすべて』にこうある。

人類の英知から生まれた麻薬や核を人類の福音と出来るか否かもまた人類にかかっている。ヤク(薬)もカク(核)も両刃の剣の様相を呈していて、うまく使えば人類にとって福音となるが、使い方を誤ると牙をむく。皮肉なことに今や人類によってこの世に生み出された麻薬と核の存在によって、自身がその存亡の瀬戸際にたたされているわけである。(262ページ)

余談だがこの本の著者、船山信次先生は仙台市生まれの東北大学薬学部卒、本書は2011年3月20日初版となっている。

核の利用は単なる兵器に止まらず、放射線を応用した様々な技術は人類にとって手放せないものである。丁度麻薬がなければ手術一つ満足にできないのと同じように。

いずれにせよ、麻薬も核も人類の繁栄と引き換えに背負い込んだ宿業と呼べるものであり、これから必要なものは科学的知見のさらなる進歩と専門家による適切な管理と制限に尽きる。
カクとヤク、どちらにもコインの裏表のように繁栄と悲劇が人類の歴史とともに繰り返されてきているわけだが、今全てを放り投げて目を閉じ、耳を塞いでしまうのは今までの歴史の否定、無責任であると私は考える。

願わくば、宿命を使命に、これ以上の悲劇を決して起こさない決意とともに、あくまでも前を向いて、進歩という方向に進んでほしい。

これまでの犠牲を、無駄にしないためにも。
今日という日に刻まれた、核の犠牲者の命を無駄にしないためにも。

〈麻薬〉のすべて (講談社現代新書) Book 〈麻薬〉のすべて (講談社現代新書)

著者:船山 信次
販売元:講談社
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2011年8月 4日 (木)

今日は介入にいい日だ(クリンゴン語訳

快晴。容赦ないカンカン照りだったが私はずっと室内で入力作業。
元からデータで貰えばいいものを、何百件と手動で入力するお仕事。
まあデータを直に入れてしまえば、確実に私は失業するな。

台風は九州を大きくそれて中国方面へ。
日曜日の会合はとりあえず大丈夫そう。
明日午後休みが取れたら鹿児島の病院行ってしまおう。

9時のニュースは為替介入がトップかと思ったら松田選手の訃報だった。
AED装備してないのは盲点だった。本当に気の毒です。

為替については、以前ちょっとだけFXに手を出したことがあるけど、一日二日やって、数万使ったところで見切りをつけた。
中国株はすこし儲けたけど、スパンの短さという点でいけば、あれはずっと画面に張り付くクリックゲーだった。
今もさらなる介入を待ち望んで、ドル売りの建て玉が大量に貼りついてるだろうなー。
あれで儲ける金は結局介入に使われた税金なんだから何とも言えないな。

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